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第13回 Python編 第3話 自動化したのに、注文が届かない

第13回。全3ページを続けて読めます。

学習レクチャー・2026年9月15日更新

第13回 Python編 第3話
自動化したのに、注文が届かない

一覧から発注候補を探す

KAZU「手袋だけじゃなくて、ペーパーもゴミ袋も見てほしい。」

Python「一覧をください。」

KAZU「棚を見れば分かるじゃん。」

Python「私は今、その棚を見る機能を持っていません。」

便利なプログラムも、渡されていない情報までは分からない。

そこで、品名と在庫数を組にした一覧を用意した。

items = {
    "手袋": 4,
    "ペーパー": 9,
    "ゴミ袋": 2
}

for name, stock in items.items():
    if stock < 5:
        print(name, "→ 発注候補")

実行すると、こう表示される。

手袋 → 発注候補
ゴミ袋 → 発注候補

KAZU「おお、二つ見つけた。」

Python「ペーパーは在庫9なので、今回は表示していません。」

学習レクチャー・2026年9月15日更新

第13回 Python編 第3話
自動化したのに、注文が届かない

辞書と繰り返しの仕組み

最初の { } で囲まれた部分は、辞書と呼ばれるデータの持ち方だ。品名を手がかりに、その在庫数を扱える。

ここでは「手袋」と4、「ペーパー」と9、「ゴミ袋」と2が、それぞれ組になっている。

items.items() は、その名前と数の組を順番に取り出すために使っている。取り出した品名を name、在庫数を stock として受け取り、一件ずつ条件を確かめる。

KAZU「つまり、一覧を順番に見て、少ないものだけ教えるのか。」

Python「はい。」

KAZU「じゃあ明日には届くね。」

Python「何がですか?」

KAZU「手袋。」

Python「注文はしていません。」

ここが大事なところだ。このプログラムは、発注候補を表示するだけ。注文を送る処理も、業者と通信する処理も入っていない。

「自動化できた」という言葉は、どこまで自動になったのかを確かめないと、意外なすれ違いを生む。

学習レクチャー・2026年9月15日更新

第13回 Python編 第3話
自動化したのに、注文が届かない

自動化の基準と実習

さらに、今回は全商品を同じ基準で判定している。実際には、手袋5箱とゴミ袋5枚では意味が違う。箱・袋・枚などの単位や、商品ごとの最低在庫も決める必要がある。

KAZU「作ったら終わりかと思ったら、仕事の決め事まで出てきた。」

Python「決め事がはっきりすると、私も働きやすくなります。」

自動化は、曖昧な仕事をそのまま機械へ投げることではない。人が基準を整理して、繰り返せる形にすることでもある。

【ミニテスト】

このプログラムがしていることはどれ?

A.業者へ注文を送る
B.在庫が5未満の商品を表示する
C.届いた商品の在庫を増やす

答え:B。画面への表示と、実際の注文は別の処理。

【小さな実習】

一覧に "洗剤": 1 を追加しよう。前の項目との間にカンマが必要なことにも注意して、発注候補に洗剤が出るか確かめてみよう。