JavaScript講座・全10回 / 第3回 / 1ページ目(全3ページ)
掲載日:2026年9月13日
JavaScriptくんの机に、名前付きの箱が並び始めた
電卓係として働き始めたJavaScriptくん。
今度は、KAZUが在庫の数字を管理してほしいと頼みます。
KAZU
在庫が3本ある。1本使ったら2本になるよね。それを覚えておいて。
JavaScript
では「在庫」という名前で、3という値を持っておきます。
let 在庫 = 3;
ここで登場するのが、変数です。
初心者向けには「名前付きの箱」と説明されることがあります。
「在庫」という名前の箱に3が入っている、と考えるとイメージしやすいからです。
そして1本使ったので、こうします。
在庫 = 在庫 - 1;
すると、在庫は2になります。
KAZUは少し不思議に思いました。
KAZU
「在庫 = 在庫 - 1」って、数学だと変じゃない?
確かに、数学の「=」なら左右が等しいという意味です。
でもJavaScriptでは、ここでの「=」は右側を計算して、その結果を左側へ入れるという意味です。
「今の在庫3から1を引いて、その結果2を、在庫という名前に入れ直す」。
そう読むと理解しやすくなります。
現実の変化を、プログラムへ伝える
ただし、ここでも第1回と同じ注意があります。
棚から本当に1本使っただけでは、JavaScriptの在庫は勝手に2にはなりません。
人がボタンを押す、数量を入力する、バーコードを読むなど、現実の変化をプログラムへ伝える仕組みが必要です。
今日の第一歩:変数は、現実の情報をプログラムの中で扱うための「名前付きの値」。現実が変わったら、その変化をプログラムにも伝える。
JavaScript講座・全10回 / 第3回 / 2ページ目(全3ページ)
掲載日:2026年9月13日
変えていい箱と、変えない箱
JavaScriptくんの机には、いろいろな情報が並び始めました。
現在の在庫、最低在庫、税率、数量。
KAZUは全部同じように作ろうとしました。
let 税率 = 0.10;
let 最低在庫 = 2;
let 数量 = 1;
これでも動きます。
でも、AIが一つ質問しました。
AI
その3つは、全部途中で変える予定がありますか?
KAZU
数量は変わる。でも、この処理の中では税率や最低在庫は変えないかな。
そこで、変えないものは const、変わるものは let と考えてみます。
const 税率 = 0.10;
const 最低在庫 = 2;
let 数量 = 1;
constで作った名前に、あとから別の値を再代入しようとするとエラーになります。
const 最低在庫 = 2;
最低在庫 = 5; // エラー
一方、letなら変更できます。
let 数量 = 1;
数量 = 2;
何でも変えられる方が便利?
最初は、何でもletにした方が自由で便利に見えます。
でも、変える必要のない値まで変えられると、後から思わぬところで書き換わる可能性が増えます。
仕事でも、変更してよい欄と、勝手に変えてはいけない基準があります。
プログラムでも同じです。
KAZU
つまり、「変える必要があるか」を先に考えるんだね。
JavaScript
はい。変わる理由があるものだけ、変えられるようにしておくと分かりやすいです。
設計のコツ:文法を覚えるより、「この値は途中で変わるのか?」と考える習慣を持つ。
JavaScript講座・全10回 / 第3回 / 3ページ目(全3ページ)
掲載日:2026年9月13日
名前の付け方で、未来の自分が助かる
ある日、KAZUは少し前に書いたコードを見返しました。
const a = 300;
const b = 2;
const c = a * b;
書いた本人なのに、分かりません。
そこで、名前を変えてみます。
const 単価 = 300;
const 数量 = 2;
const 合計金額 = 単価 * 数量;
今度は、コードを読むだけで意味が分かります。
これは小さな違いですが、コードが長くなるほど効いてきます。
機械だけが読むわけではない
プログラムは、機械が実行できればいいように見えます。
でも実際には、人間も何度も読みます。
不具合が出たとき。機能を追加するとき。数週間後に続きを作るとき。
そこで、名前の付け方が重要になります。
たとえば発注システムなら、
のように、意味が分かる名前にしておくと、後で見直しやすくなります。
短い名前が悪いわけではない
もちろん、短い名前が必ず悪いわけではありません。
ただ、初心者のうちは、意味の分かる名前を付けた方が、自分でコードを説明しやすくなります。
AI
「この変数は何を表していますか?」と聞かれたとき、すぐ説明できる名前なら良いですね。
その通りです。
第3回まとめ:変数は値を扱うための仕組み。大切なのは、何を表す値か、途中で変わるか、名前を見て意味が分かるかです。
次回は、JavaScriptくんに「判断」をもっと本格的に任せます。
そして、たった1文字の記号が結果を逆にしてしまう怖さも体験します。