JavaScript講座・全10回 / 第5回 / 1ページ目(全3ページ)
掲載日:2026年9月13日
商品100個を、1個ずつ書くつもり?
ある日、KAZUは商品一覧を見ながら考えていました。
洗剤、ゴミ袋、手袋、ペーパータオル……。
商品が増えてきました。
KAZU
全部の在庫を確認して、発注が必要なものだけ出したい。
JavaScript
商品一覧をください。順番に確認します。
KAZUは、最初こう書こうとしました。
console.log("洗剤");
console.log("ゴミ袋");
console.log("手袋");
3個なら書けます。
でも、100個なら100行です。
JavaScript
同じ仕事なら、繰り返しにしましょう。
そこで、商品を一つの一覧にまとめます。
const 商品 = ["洗剤", "ゴミ袋", "手袋"];
そして、順番に取り出します。
for (const 名前 of 商品) {
console.log(名前);
}
JavaScriptくんは、洗剤、ゴミ袋、手袋と順番に処理します。
商品が10個になっても100個になっても、同じ仕組みで進められます。
人が繰り返す仕事は、機械が得意
プログラムの強みの一つは、同じ手順を何度でも繰り返せることです。
人は100回同じ確認をすると疲れます。
JavaScriptくんは、100回でも1000回でも、同じ指示なら同じように実行します。
第5回の第一歩:同じ形の処理を何度も書き始めたら、「繰り返しにできないか」を考える。
JavaScript講座・全10回 / 第5回 / 2ページ目(全3ページ)
掲載日:2026年9月13日
合計が合わない。途中経過を見せてもらう
次は、商品の金額を合計します。
const 金額一覧 = [300, 500, 200];
let 合計 = 0;
for (const 金額 of 金額一覧) {
合計 = 合計 + 金額;
}
正しい合計は1000円です。
ところが、ある日、KAZUが作った計算では結果が合いません。
KAZU
どこで間違ったんだ? 最後の数字だけ見ても分からない。
そこで、JavaScriptくんに途中経過を報告してもらいます。
for (const 金額 of 金額一覧) {
合計 = 合計 + 金額;
console.log("途中の合計", 合計);
}
表示は、
と進みます。
もし2回目で急におかしくなれば、その周辺を調べればよいと分かります。
最後だけではなく、途中を見る
これは、デバッグの基本的な考え方です。
「最終結果が違う」だけでは、原因の場所が分かりません。
途中の値を見えるようにすると、どこまでは正しく、どこからおかしいかを絞り込めます。
KAZU
仕事でも、最後の数字だけ合わないより、途中の集計を見た方が原因を探しやすいね。
AI
同じです。プログラムでも「途中を見える化する」と原因を追いやすくなります。
確認のコツ:結果が違ったら、途中の値を表示して「どこから違うか」を探す。
JavaScript講座・全10回 / 第5回 / 3ページ目(全3ページ)
掲載日:2026年9月13日
便利な繰り返しほど、間違えると一気に広がる
JavaScriptくんは、繰り返し処理が得意です。
でも、その便利さには注意も必要です。
もし条件を間違えたまま100件を処理すれば、100件まとめて間違えます。
KAZUは、発注が必要な商品だけを出す処理を作ります。
for (const 商品 of 商品一覧) {
if (商品.在庫 <= 商品.最低在庫) {
console.log(商品.名前 + ":発注");
}
}
ここでは、商品を1件ずつ取り出し、その商品の在庫と最低在庫を比較しています。
正しければ、とても便利です。
でも、もし比較記号を逆に書けば、在庫が十分ある商品ばかり発注対象にするかもしれません。
最初は3件で試す
いきなり100件の本番データで試すより、まず3件だけ用意します。
| 商品 | 在庫 | 最低在庫 | 期待 |
| 洗剤 | 1 | 2 | 発注 |
| 手袋 | 5 | 2 | 発注不要 |
| ゴミ袋 | 2 | 2 | 発注 |
これなら、
- 発注になる商品
- 発注にならない商品
- 境目ちょうどの商品
を一度に確認できます。
KAZU
少ないデータで確認してから、本番の件数に増やす方が安全なんだね。
JavaScript
はい。私は指示されたことを高速で繰り返します。だから、指示が正しいかを先に確かめてください。
JavaScriptくんの得意なところと、怖いところが同じ場所にあります。
速く、何度でも、同じ処理をする。
正しい指示なら強力です。
間違った指示でも、やはり高速です。
第5回まとめ:繰り返しは、大量の同じ作業を任せる仕組み。小さいデータで確認し、条件と途中経過を見てから件数を増やす。
ここまでで、JavaScriptくんには「計算」「値の保持」「判断」「繰り返し」という仕事を任せられるようになりました。
少しずつ、単なるボタンの動きから「システムらしい処理」へ近づいてきました。